東金野池

数日前に知人から連絡があった。まだくたばってないか確認するためか。
で、数ヶ月振りにその知人と雄蛇ヶ池周辺の野池に行く。
当然、車で。
車の所有者は知人、運転者も知人。というか自分は免許なら持ってはいるが運転は出来ないので必然的にそうなる。
助手席に座り車に揺られながら何もしなくていいのは疲れなくていいやと思いつつも窓の外の景色を眺めながら原チャリしか足を持ってない自分との違いを考える。どこで間違えたのやら。
最初に行ったのは先週行こうとしたが道に迷い辿り着けなかった池。
自分があれほど迷ったにも関わらずナビで設定するだけで容易く辿り着き微妙にムカつく。
他にも釣り人がいたのでバスがいるのは間違いないと安堵するが、アタリすら無く釣れずに終わる。
タイミングが悪かったのか。
次は小さい池が三つ並んでる野池にする。
雨が降りはじめていたのでレインコートを羽織る。
水中に沈んでいる倒木にキャストすると即座にアタリがあったが中々釣れず針とワームをより小さいのに変えてみる。
アタリは何度もあるもののやはりフッキングするまでには至らず。
この時点でギルなのは明確だったが特に対象魚に拘ってる訳でもないので気にしない事にする。
ふと目を横に向けると毛が抜けた猫の死骸が浮かんでいた。
首から下は水の中。
何かの間違いでこっちを向くなよ、と祈りつつ死骸を横目で眺めつつギルの相手をする。
やっと10cmに満たないギルを釣る事に成功し未だに一匹も釣ってないはずの知人を見たら最悪のタイミングで知人が30cmくらいのバスを釣っていた。誇らしげな顔つきで。
その後、何ヶ所も移動を繰り返すが既に水が抜かれていたりと釣れそうな池に巡り会えずに終わる。
帰りの車中でガソリン代を出そうとしたが「ああ、今回はいいよ」という言葉に金の無い自分は甘える事にしてはみたが前回も同じやり取りをしたような気がした。
中学、高校までは同じだったのにどこで間違えたのやら。